親日派のための弁明 (扶桑社文庫)



親日派のための弁明 (扶桑社文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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よく勉強している

 韓国では歴史のねつ造、文化のねつ造、文化や商品、アイディアの盗用などが盛んで、こと日本に関しては言論の自由もないようだが、その環境の中でよくもこれだけ冷静に判断できたと思う。それでもなお多少韓国視点の歴史観が随所に見られるが、十分日本でも評価できる立派な知識人だと思う。言論の自由がかの国でも認められれば、本当に友好関係が出来ると思うのだが、現状では無理か。氏のような知日人の活躍に期待したい。
 
韓国社会を揺るがせた朝鮮史の真実を描く超問題作

本国韓国で実質的な発禁処分を受けたことも話題を呼んで、この手の硬い本と
しては異例の四十万部を売り上げた一冊を文庫化。朝鮮の歴史の真実を冷静な
筆致で描いた本書は、これまで韓国で流布されていた歴史認識を丸ごとひっくり
返す内容で、読了した韓国人の中には衝撃のあまり鬱状態に陥る者も出てきて
いるという。我々の目から見ると、その歴史観は日本の保守派のそれと近似して
いることもあり、「とうとう韓国人の中にも真実に目覚める者が出てきたか」という
感想に留まるが「従軍慰安婦や南京虐殺、731部隊などは、日本を貶めるために
創作された嘘っぱちの話」「竹島は日本にもどすのが正しい」と断言する文などを
みると、韓国人がよくぞここまで達したものと感慨を抱く。もちろん彼は我が国とは
全く利害関係もなく、純粋に真実の追究の過程の中でこれらの結論に達したのだ。

しかし真実の公表の代償も大きかった。無数の脅迫を受け、名誉毀損で告訴され、
同胞から面罵され、国士気取りの卑劣漢から暴行を受けた。それでも真の愛国者
である彼は家族を第三国に移してまで、言論の自由のために今も闘い続けている。
もう少し歴史を勉強してほしい。

筆者の金完燮はもともと理系の出身だから、無理もないのかもしれないが、もう少し歴史を勉強してほしい。日本に都合よく解釈できる部分は解釈してもいいが、明らかに歴史的な事実と違う部分が多すぎる。

もっとも刺激的で、考えさせられた著作。

発売からすでに4年、このベストセラーを読んでみる気になったのは最近のことだ。この本を読む限り、韓国の人たちが「日帝36年」と呼ぶ日本の植民地支配時代はそのプロセスを含めてなんら問題がないだけでなく、韓国が戦後経済発展できたのも日本のお蔭という。非常に説得力があり、刺激的だったが、多少戸惑いもした。歴史における事実とはなにか。若い頃は日韓併合による植民地化=日本の負の歴史と考えていた。しかし、近年酷くなるばかりの韓国の反日感情にそこまで言われなければいけないのかという気持ちになった。それに、強制労働や慰安婦の問題含め、じつのところはどうだったのかということに関する知識はあまりなかった。日韓併合に至るプロセスと植民地経営の実態を知りたくて、従来はあまり読まなかった人の書いた本や親日派といわれる韓国人の書いたものを読み始めた。何冊か読んだところで、加害者意識だけでは解決しない問題だとまず気づいた。さりとて、日韓併合と植民地化を正当化もできないと考えていた。そんな時、読んだのがこの本だった。実に刺激的だった。まず、著者の金氏がユニークだ。在日の親日家ではなく、戦後生まれで学生運動の経験者。日韓の問題を二国間の問題としてでなくグローバルな視点でも捉えている。とりわけ、日韓併合に至るプロセスが私には一番興味深く、考えさせられた。事実関係をしっかり押さえ、それを元に韓国の人が書いているのだから説得力がある。清朝の属国であった李朝時代の圧政・腐敗と人民の困窮、そして、日本の明治維新に光明を見出した改革派による近代化の動き、それをつぶそうとする国王やミンピをはじめとした守旧派などの動きに関する記述は、歴史的な事実を踏まえながら非常に説得力があった「儒教原理主義の国・韓国」、あるいは、日韓併合以前の李氏朝鮮時代の圧政などの記述部分は、元左翼だった私には新鮮な情報だった。少なくとも、日韓の近現代史に対する認識を根本から変えられた。その意味でも考えさせられる著作であった。
韓国の知的良心

 この本で著者は「日本人はあなた方が信じているほど悪い人たちではなかったんですよ。むしろ感謝しなければならいほどの恩を与えてくれた人たちなのに、なぜ何も知らずに罵るのですか?」と文献を挙げながら冷静に自国民に訴えている。発売当時「善良な韓国人たち」がどれだけ混乱しただろう。また、韓国の学者も著者に「いつかは誰かがやらなければならない仕事だ」とこそり話したという。「韓国の歴史教育がどれくらいひどく真実を歪曲し、国際水準とかけ離れているのか。誤った歴史教育によって、韓国の若者達がこれ以上の苦痛と侮辱を受けないように」という著者だが、この本では、ひたすら真実を求め、政治に利用されて来た自国の歴史を見据えることによって、そこから民族の再生と発展を促そうとする真の愛国者の姿勢が垣間見れる。隣国との友好はもちろん言うまでも無いが、双方の立場の理解と、謙虚な姿勢が無くては絶対に発展しない。行き過ぎた自虐や傲慢を正す名著。



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